年末にかけて発表・発売されたCubase 「Pro」 8。
なんで名前に「Pro」を付けたという思いはありますが、気にしないことにしてアップデートしてみました。

見た目や構造的にCubase7.5を基本にしているようなので、7.5から移る人はほぼ違和感なく移動できると思います。
機能的には他のDAWで出来ていた機能を付けた+作曲サポートの強化といった感じでしょうか。
特に作曲サポート面では、ついにここまで来ちゃったか…という感じで、コードアシスタントが強化されて五度圏がついたり、理論的に破綻しないように近接コードを提示してくれたりと、まさに至れり尽くせりですね。
五度圏

近接コード

ですので、作曲の勉強用教材としても優秀に使えると思います。
楽典等を読んで理論を覚えるというのも大事ですが、音で覚えるというのも大事な要素ですから。
ここまでやっちゃうと創作活動としてはどうなのかな?とも思いますが、その場合は使わなければ良いですし。
ざっくり使ってみてCubase7.5よりも動作が軽くなっていて、総じて良いアップデートですね。
個人的にはインプレイスレンダリングやVCAフェーダー、バージンテリトリー辺りがありがたい。
ただ、まだ出たばかりということもあって(ver8.0.0)バグもそれなりにありますね。
・Vienna Ensemble Pro5が安定しない(ASIO-Guardが原因?)
・重いプロジェクトファイルが一度で開けない(一旦終了して開け直すと開く)
・Playエンジンのアウトプット先が変更できない

・その他グラフィックがおかしい外部プラグインがある・・・等など
あと、これはウチの環境だけだと思います、かつCubase7.5の時からあるのですが、Steinberg Audio Power Schemeを有効にしていると、プロジェクトが重くなってきた時に正常終了出来なくなってきます(保存はできる)

しかもその時はCubaseを終了後も電源オプションがSteinberg Audio Powerのまま継続してしまっています。

対処法としてCubaseを終了する前にSteinberg Audio Power Schemeを切れば問題なく終了出来るのですが、なんだかなーという感じ。電源を交換したら解決するのかな…?
電源周りはウチの環境だけだと思いますが、その他のバグは1月中旬辺りにくる「らしい」ver8.0.1で直ってるといいなー。
あと、波形メーターは現状素の状態の波形をそのまま表示していますが・・・要望があるのはエフェクト等掛けた後の波形を表示することじゃないのかな。。。
最後にちょっとした小技を。
チャンネル設定を表示する時のeボタンクリック時に、Alt(macはおそらくCommand)キーを押しながらクリックすると複数トラック分立ち上げられます。
1個1個いじっていくよりは多少操作性が上がると思います。Cubase8以前でも使えますので良かったら使ってみてください。

欲しいものは安定性。